金型強化週間 レポート
3Dプリンタにて金型を作るメリットとデメリット
3Dプリンタは増産に向かない…この前提を踏まえ、ならばどうすれば増産に適した形に
持ち込めるかをコンセプトに先月は金型を中心に制作しました。
まず3Dプリンタにて金型を作るメリットとデメリットを纏めます。
〈メリット〉
金型作成におけるプロセスを大幅に削減できる
工数削減における納期の短縮化
〈デメリット〉
作成における形状に制限が付く場合がある
作成サイズに限界がある
金型は大きく分けると、先週紹介したプレス用金型と溶解した材料を充填して固める
鋳造用金型があります。
実は最初に考えたのは鋳造用金型の方で、ポリマークレイやシルバークレイなどなら
いけるかと思いましたが、材料が粘土なら別に金属製である必要が無く企画倒れに。
実験的に軟ロウ(はんだに使う錫や鉛の合金)ならいけるかと一瞬思いましたが
融点450℃に持っていくのも楽ではなく、かつ流し込めたとしても金型同士がくっついて
離れない未来(ある意味はんだの正しい用途)しか見えなかったので断念。
そもそも、会社の敷地内で焚火するのも金属溶かすのも流石にリスクが高いので
技師Aの寝言だということで一つ…
でもやっぱり、クレイ系や錫紙なんかはいつか試してみたいと画策はしています。
ここまでを踏まえるとやはりプレス型でも鋳造型でも、然るべき設備のある企業と協力し
金型部分のみ3Dプリンタで制作するといった分業が現実的だと考えられますが
そのパートナー探しやそこに至るまでの取決め云々が何よりも大変…